山形/ウッディファーム&ワイナリー ザ・トライアルバッチ赤2019
1年300日以上は日本ワインを飲んでいるFrog🐸です。
「ただ飲む人」ですが、日本ワインが好きすぎて❤️、ほぼ毎日のように飲んでいる日本ワインのレビューが390種を超えました。
本日は、山形県の「ウッディファーム&ワイナリー ザ・トライアルバッチ赤2019」について、飲んだ感想をお伝えしたいと思います。
(セミ)カルボニック・マセラシオンという製法で、仕込まれているようです。
商品スペック
県 | 山形 |
ワイナリー | ウッディファーム&ワイナリー |
ワイン名 | ザ・トライアルバッチ赤 2019 |
品種 | メルロ65%、カベルネ・ソーヴィニヨン21%、カベルネ・フラン14% |
アルコール度数 | 10.7% |
収穫年 | 2019年 |
価格 | 1980円(税込) |
ワイナリーコメント
色んな仕込み方がある中で、マセラシオン・カルボニックという炭酸を使ったこちらの仕込み方は、ワインに大きなインパクトを与えます。通常よりも香りが立ち、抽出は穏やかで、渋みも少なく、非常に優しい印象のワインへ仕上がるというものです。
百聞は一飲にしかず…、先ずはマセラシオンカルボニックをしたワインと、通常の赤ワインを飲んでみてください。
また2019年は近年ではとても恵まれた気象条件でした。ブドウも健全だったので、注意しながら野生酵母で仕込んでいます。好みは分かれますが、滋味溢れる味わいです。
イチゴや黒糖などの甘い香りと、穏やかで円い酸味や渋みは飲み手へ負担を感じさせません。やや感じる甘味が日本の味噌や醤油との相性を引き立てます。抜栓してから1週間経っても、味わいが安定しているのは醸造した側もビックリしてます。
実はとても複雑に、一部は企業秘密で仕込まれています。
このワインは元は別々に醸造された4つのタンクを最終的にブレンドしています。香り担当、味わい担当、渋み担当など、それぞれのキュベには役割がありました。共通している事はブドウは破砕しない事、過度な抽出は避ける事です。ピジャージュは極力せずに、表面を手で押すぐらいです。野生酵母も一度でも健全に立ち上がったタンクが周りに出来れば、後はお手の物。
その最初が重要なのですが…。自社ブドウだけでワインにするというコンセプトに沿った、テーブルワイン。添加物は少々の亜硫酸とエスプリだけ。皆様の食卓に笑顔が届きますように。
Frog🐸が「ウッディファーム&ワイナリー ザ・トライアルバッチ赤2019」を飲んでみた❗️
見た目
色はかなり薄い感じです。グラスに注いだ時も薄いなぁ〜!という第1印象。ただちょっともやっとした感じがありまして、赤紫なんですが若干茶色がかったイメージがあります。
香り
ものすごく優しい自然な感じのベリーの香りがします(ストロベリーとコケモモの間のような?)。赤ほどの酸味はなく黒ほどの強さもない感じの中間的なイメージです。干しぶどうのような、杏のようなそんなふんわりとした優しい感じの甘さを少し感じるベリーの香りです。
味わい
味わいは香りの印象とそれほど変わりません。とっても優しい感じのナチュラルな日本ワインの赤っぽいなというのが第1印象です。
水っぽさはあるものの味わいはしっかりと、香りよりももう少し干しぶどう感が強く、ストロベリーに加え、ちょっと赤黒いベリーもあるイメージです。ほんのりと軽い甘みがありますが、黒糖っぽい割と深みのある甘みです。苦味はそれほど感じません。余韻もそこまでなく割とすーっと消えていきますが、消え方がとっても上品です。
酸味はそこそこありますが、全体的にはバランスよく酸味が際立った感じではありません。
フィニッシュに、ベリーの果実味とともに酸味も感じシュッと切れて行きます。
全体的な感想
とても優しくスルスルと入ってくるナチュラルなワインです。それほど深くはない森のベリーをそのまんま飲んでる感じです。
体に心地よいおいしさがあり、Frog🐸は個人的に好きですが、ただちょっとワインとしての輪郭が弱いようには思いました。日本ワインを飲み慣れない人だとものたりないと思うかもしれません。
しっかり冷やすと、輪郭がもう少しはっきりしてきます。
ストロベリーの果実味強めですが、決して甘すぎない黒糖っぽい甘み、少し酸味と苦味、軽いタンニンのバランスが良いです。
Frog’s 気に入り度
Frog’s 気に入り度 3.6Frog🐸 ※お値段的には🐸🐸
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